第1回 文芸倶楽部「たしなみ」開催レポート
第1回 文芸倶楽部「たしなみ」開催レポート
― 静と香にひたる半日旅 ―
春を思わす、雲一つないお天気のなか
第1回 文芸倶楽部「たしなみ」を開催いたしました。
総勢10名での、穏やかなはじまりです。

東本願寺からスタート。
日本最大級の木造建築である御影堂

浄土の世界を表していると言われる阿弥陀堂

見事な木彫刻が施された御影堂門。



そのすべてが重要文化財です。
当日は、主催より静かなご案内をさせていただきました。

ピンクのコートを持っているのが主催(私)です。
建築関係の方も二名でご参加くださいました。

想像を超える歳月と労力
そして篤い信仰心によってかたちづくられた、当時の職人の粋。
その背景にそっと触れることで、
目に映る景色が、より深みを帯びていくひとときとなりました。
続いては、東本願寺から徒歩5分、枳殻邸 〈渉成園〉へ。
町中にあるとは思えない静けさと、見事な庭園が広がります。

詩歌・茶の湯・能狂言などに親しむ場としても整えられ、
昭和十一年には、文人趣味に満ちた仏寺庭園として国の名勝に指定されました。
園内には、たくさんの植物があり
梅の花が香りとともに
歓迎してくれました。

日常の延長にありながら、
どこか別世界へと招かれるような、
静かで奥行きのある時間が流れていきます。




庭園を後にして、さらに徒歩5分
京町家をリノベーションした和モダンな空間にて、ランチのひととき。

丁寧に仕上げるお料理は
目にも美しく、やさしく身体に沁みわたります。
NY発の人気和食店の味を受け継ぎ、
和食の基本である「一汁三菜」をテーマに構成された定食。
舞鶴から届く新鮮な魚介や、旬の野菜を用い、
素材本来の持ち味を生かした、滋味深い一膳をご提供いただきました。
会話も自然とほどけ、
心と身体がゆるやかに整っていくような、
豊かなランチの時間となりました。

そして、本日のメインへ。
早川光菜師範による源氏香の聞香体験。
香道教林坊流は
推古13(605)年聖徳太子によって創建された
滋賀県安土町の教林坊を流祖とする香道の流派です。

香道の由来や、当時どのように用いられていたのかを、
早川先生より丁寧にご説明いただき、
参加者それぞれが平安時代へと思いを馳せます。

香りを「聞く」という体験。
源氏香の雅な世界を、ほんの少したしなむ時間。


聞香の後は、それぞれで調合した匂い袋も完成。

この匂い袋自体を作ってくださったのは
なんと、早川先生のお父様。
あたたかさが伝わってきます。
最後は京都宇治、森半の玉露と
桜をかたどったとらやの最中でほっこりと。

終始、和やかな空気に包まれた時間に。
その場にご一緒できたこと、心より嬉しく思っております。
早川先生の雅な世界が広がるお話と
心豊かになるひとときを
ありがとうございました。

文化庁が京都へ移転した約二年前
たった一人で文芸倶楽部「たしなみ」を
立ち上げました。
仕事や私自身のこともあり
すぐに活動することはできませんでしたが
満を持して、こうして第1回目を開催できたこと
心の底から嬉しく思っています。
私の思いに共感してくださった参加者の皆様、
「お祖母様が京都出身、京都好きで参加してくださった方」
「私のファッションコンサルティングを受けて、参加してくださった方」
「以前から私の思いを知っていて、参加してくださった方」
「建築、インテリアでお世話になっている方」
「運営スタッフとして、私をフォローしてくれたちゅみちゃん」
本当にありがとうございました。
感謝の気持ちをいっぱいです。
今後も、季節やテーマに寄り添った企画をご用意してまいります。
今回、参加には至らなかったけど
ご縁を感じてくださった方は、ぜひ次回ご参加くださいませ。
皆さまとお目にかかれますことを、心よりお待ちしております。
これからも、日常から少し離れ、静かで豊かな“たしなみ”のひとときを
ご一緒できますことを楽しみにしております。

